How to use Borrow/Lend - 借入/貸出の使い方 -

はじめに

ここでは、Backpack における 借入/貸出(Borrow / Lend) の仕組みについて、実際の UI 画面を用いながら詳しく解説します。

Backpack の借入/貸出は、一般的な暗号資産取引所とは異なる設計思想を採用しています。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 入金と同時に、自動レンディング(Auto-Lend)が適用される

  • 入金された資産は、7日間の満期(出金可能日)を持つ貸付として管理される

  • 借入(Borrow)は、出金画面から操作する

  • 出金可否の判断は、ポートフォリオページを起点に行う

このような仕様により、以下のような疑問や誤解が生じやすい構造になっています。

  • 入金したのに出金できない

  • 金利が表示されているのに資産を動かせない

  • 「利用可能」が 0 と表示されているのに借入できる

こうした混乱を防ぐことを目的として、

  • どの画面で

  • 何を確認すべきか

  • どの情報が判断材料で、どれが参考情報なのか

を、画面単位・機能単位で整理しています。

特に、出金可否・満期日・借入状態の確認方法は、借入/貸出を利用するうえで最も重要なポイントであるため、繰り返し丁寧に説明しています。

これから借入/貸出を利用する方はもちろん、すでに利用中で「挙動が分かりにくい」と感じている方も、全体像を把握していただければ幸いです。

1. 借入/貸出(Borrow/Lend)が使える場所(UI全体像)

Backpack における 借入/貸出(Borrow/Lend) は、Exchange アカウント内で利用できる機能である。

入金されたすべての対象資産が、入金と同時に自動レンディング(Auto-Lend)の対象となり、7日間の満期を持つ貸付(ローン)として管理される。

この満期期間中は、当該資産は貸付中の状態として扱われるため、満期日(出金可能日)を迎えるまで出金することはできない。

また、同一の資産を追加入金した場合、直近の入金時点を起点として、満期日(出金可能日)があらためて7日後に再設定される。

そのため、追加入金を行うたびに、当該資産全体の出金可能日は後ろ倒しとなる点に注意が必要である。

なお、借入/貸出(Borrow/Lend)では、ユーザーが自動レンディングを手動で有効化・無効化する操作は存在しない。

1-1. アカウントとサブアカウントについて

Backpackでは、1つのログインアカウントの中に複数の サブアカウント を作成して管理することが可能。

サブアカウントは、画面左側のメニューから作成可能であり、用途ごとに資産や借入/貸出の状態を分けて管理するために使用される。

サブアカウントの作成方法

画面左側のアカウント一覧の下部にある「サブアカウント追加」 をクリックすると、新しいサブアカウントを作成できる。

作成時には、任意のサブアカウント名を入力する。

※ 各サブアカウントは、 ・保有資産 ・借入/貸出(Borrow/Lend)の状態 ・取引履歴 がそれぞれ独立して管理される。

サブアカウント利用時の重要な注意点

サブアカウントごとに、

  • 貸出の満期日(出金可能日)

  • 出金制限の有無

  • 借入の有無

が個別に管理される。

そのため、「全アカウント」表示で資産が増えていても、別のサブアカウントでは出金できないといった状態が発生しうる。

出金可否や満期日の確認は、必ず対象のサブアカウントを選択したうえで行う必要がある。

2. ポートフォリオページの見方

2-1. ポートフォリオページとは

ポートフォリオページは、借入/貸出(Borrow/Lend)を含む 現在の資産状況を一元的に確認するための画面 である。

借入/貸出(Borrow/Lend)では、

  • 入金した資産が

  • 貸出中(Lend)なのか

  • 借入が発生しているのか

  • 出金が可能かどうか

  • 出金可能日(満期日)

といった 出金可否に直結する重要な情報は、すべてこのポートフォリオページを起点として確認する。

借入/貸出に関する誤解の多くは、ポートフォリオページの見方を正しく理解していないこと に起因するため、借入/貸出を利用する際は、必ず最初に確認すべき画面である。

2-2. 画面上部の構成:

「口座概要」と「パフォーマンス」の違い【重要】

ポートフォリオページの上部には、選択中のアカウント(例:Main)に対して、

  • 口座概要

  • パフォーマンス

という2つの表示モードが用意されている。

これらは同じ資産を対象としているが、目的と表示内容が明確に異なる

① 口座概要:現在の資産状態を確認する画面

口座概要 は、「今この瞬間のアカウント状態」を確認するための画面である。

ここでは、以下の情報が表示される。

  • 口座資産(USD換算)・・・現在の総資産額

  • 未実現損益(PnL)・・・現在保有しているポジションに基づく損益

  • 初期証拠金 / 維持証拠金・・・借入が発生している場合の証拠金状況

  • 借入/貸出 APY・・・現在適用されている借入・貸出の年利

口座概要は、出金可否・借入状態・証拠金状況を即座に判断するための画面であり、借入/貸出利用時に最も頻繁に確認することになる。

② パフォーマンス:資産推移を時系列で確認する画面

パフォーマンスは、アカウント全体の資産が時間の経過とともにどのように推移してきたかを確認するための画面である。

この画面では、1時間・1日・1週間・1ヶ月・6ヶ月といった期間ごとに、資産推移をグラフで確認できる。

表示されるグラフには、

  • 貸出(Lend)による利息の発生

  • 借入/返済による資産変動

などが累積的に反映 される。(チェックを外すことも可能)

口座概要とパフォーマンスの使い分け

目的

確認する画面

借入が発生しているか確認したい

口座概要 + レンディングタブ(借入中)

利息が発生しているか確認したい

レンディングタブ(貸出中 / 利息)

資産が時間とともに増減しているか

パフォーマンス

2-3. 資産一覧:各資産の状態を確認する

画面下部の資産一覧では、各資産ごとに現在の状態を確認できる。

ここで特に重要なのは、「総資産」「貸出・借入」の表示である。

主な表示項目の意味

  • 総資産・・・当該資産の合計残高

  • 貸出・借入・・・貸出中、または借入中の数量と状態

2-4. 借入が発生している場合の見え方

借入が発生している場合、当該資産はマイナス残高(赤字)として表示される。

これは、他の資産を担保として暗号資産を借り入れている状態を示している。

借入中の資産は、貸出とは異なり、満期日(出金可能日)による出金制限は適用されない。 そのため、借り入れた資産については出金することが可能である。

2-5. レンディング(=貸出)タブの見方

レンディングタブとは

ポートフォリオページ内のレンディングタブでは、借入/貸出に関する現在の状態・履歴・利息を確認できる。

このタブは、

  • 「いま何が貸し出されているか」

  • 「いま借入が発生しているか」

  • 「いつ出金できるか(満期日)」

を確認するための画面である。

2-5-1. 貸出中の表示内容

レンディングタブ内の貸出中では、 現在自動レンディング(Auto-Lend)により貸し出されている資産の状態が一覧で表示される。

日本向けBorrow/Lendでは、 入金された対象資産はすべて、7日間の満期を持つ貸付(ローン)として管理されるため、 この「貸出中」表示は出金可否を判断するうえで最も重要な画面である。

貸出中一覧に表示される項目

貸出中の資産がある場合、以下の情報が表示される。

  • 資産名・・・貸し出されている暗号資産の名称

  • 金額・・・貸出中の資産数量 ※ 下段に、評価額(USD換算)が表示される

  • 貸出開始日・・・当該資産が自動レンディングにより貸付として開始された日時

  • 満期日(出金可能日)・・・当該貸付が満期を迎え、出金制限が解除される日付

  • マーク価格・・・当該資産の現在のマーク価格

  • 発生した利息・・・貸出によって累積している利息 ※ 貸出の場合はプラス値として表示される

  • APY(年利)・・・当該貸出に適用されている年利

満期日(出金可能日)の重要性

貸出中の資産について、最も重要なのは「満期日(出金可能日)」である。

この日付を迎えるまでは、

  • 資産は貸付中として扱われる

  • 出金制限が適用される

  • 出金操作を行うことはできない

これはエラーや不具合ではなく、仕様に基づく正常な挙動である。

追加入金がある場合の挙動(重要)

同一資産を同一アカウントに追加入金した場合、

  • 既存の貸付と合算される

  • 満期日は、直近の入金時点を起点として再設定される

  • その結果、出金可能日が後ろに延びる

つまり、追加入金を行うたびに、出金可能日がリセットされる仕様である。

この画面が「操作画面ではない」理由

日本向け Borrow/Lend では、

  • 貸出はすべて自動レンディングにより行われる

  • ユーザーが手動で貸出を開始・停止する操作は存在しない

そのため、この貸出中画面は、「貸出を操作する画面」ではなく「貸出の状態と出金可能日を確認する画面」として設計されている。

この画面で必ず確認すべきポイント

貸出中タブでは、必ず以下を確認する。

  • 現在、どの資産が貸出中か

  • 出金可能日(満期日)はいつか

  • 追加入金によって満期日が延びていないか

  • 利息がどの程度発生しているか

「なぜ出金できないのか」は、この貸出中タブを見れば必ず判断できる。

2-5-2. 借入中(Borrow)の表示内容

レンディングタブ内の借入中では、現在発生している借入(Borrow)の状況が一覧で表示される。

この画面は、借入の状態を確認するためのものであり、操作を行う画面ではない。

借入中一覧に表示される項目

借入が発生している場合、以下の項目が表示される。

  • 銘柄 / 資産・・・借入している暗号資産の名称

  • 金額・・・借入している資産の評価額(USD換算) ※ 下段に、借入数量(マイナス値)が表示される

  • マーク価格・・・借入資産の現在のマーク価格

  • 初期証拠金・・・当該借入に対して割り当てられている証拠金額

  • 発生した利息・・・借入によって累積している利息 ※ 借入の場合はマイナス値として表示される

  • APY(年利)・・・当該借入に適用されている年利

重要な注意点(UI仕様として)

  • 借入中の資産には「満期日(出金可能日)」は表示されない

  • 借入は、貸出のような「満期を持つローン」ではない

上部に表示される注意文の意味

借入中タブの上部には、以下の注意文が表示される。

借入がある場合、入金すると自動的に返済されます。

これは、借入中の状態で同一資産を入金した場合、その入金分が優先的に借入の返済に充当されることを意味している。

ユーザーが手動で返済操作を行わなくても、入金によって自動的に返済が進む仕様である。

この画面で確認すべきポイント

借入中タブでは、以下を確認する。

  • 借入が発生しているかどうか

  • 借入している資産と数量

  • 累積している利息の金額

  • 適用されている APY(年利)

「借入があるかどうか」は、 この借入中タブを見れば一目で判断できる。

2-5-3. 貸出履歴タブの見方

貸出履歴タブとは

レンディングタブ内の貸出履歴では、これまでに自動レンディングとして成立した貸出ポジションの履歴を確認できる。

この画面は、

  • いつ貸出が開始されたか

  • その貸出でどの程度の利息が発生したか

  • 現在も継続中か、すでに終了しているか

ポジション単位で確認するための画面である。

貸出履歴タブ(一覧画面)の見方

貸出履歴タブを開くと、「貸出中」「終了した貸出」 の2つのセクションが表示される。

貸出中

現在も継続している貸出ポジションが表示される。

表示される主な項目は以下のとおり。

  • 銘柄 / 資産

  • 数量・・・現在貸し出されている数量

  • 現在の APY・・・現時点で適用されている年利

  • 累積利息・・・これまでに発生した利息の合計

  • 平均 APY(年利)・・・貸出期間全体を通じた平均年利

  • 取引日時・・・自動レンディングが開始された日時

終了した貸出

すでに満期を迎えた、または終了した貸出ポジションが表示される。

こちらでは、

  • 貸出期間中の平均 APY

  • 最終的に累積した利息

  • 貸出が開始された日時

を確認できる。

「履歴」をタップしたときの画面について

各貸出ポジションの履歴をタップすると、そのポジションに紐づく 詳細な履歴 が表示される。

<進行中の貸出の履歴>

<終了したの貸出の履歴>

この画面では、以下のような情報を確認できる。

  • イベント種別

 ◻︎貸出(自動レンディング)  ◻︎利息  ◻︎貸出の引き出し(終了時)

  • 数量

 ◻︎各イベントで増減した数量

  • 累積数量

 ◻︎その時点での累積残高

  • 送金元

 ◻︎自動レンディング/手動 などの区別

  • タイムスタンプ

 ◻︎イベントが発生した正確な日時

ここで表示される「利息」は、貸出中に時間経過とともに加算されていった履歴を1件ずつ記録したもの である。

貸出履歴タブの重要なポイント

  • 貸出履歴は取引(1回1回)ではなく、貸出ポジション単位で管理されている

  • 利息は、ポジションに紐づくイベント履歴として積み上がる

  • 「履歴」はその貸出ポジションの内部ログを確認する画面である

そのため、この貸出履歴タブは、「いくら利息が増えたか」だけでなく「どういう経過で増えたか」を確認するための画面として設計されている。

2-5-4. 借入履歴タブの見方

借入履歴タブとは

レンディングタブ内の借入履歴では、 これまでに発生した借入(Borrow)ポジションの履歴を確認できる。

この画面は、

  • 借入がいつ開始されたか

  • 現在も借入が継続しているか

  • 借入期間中にどの程度の利息が発生しているか

ポジション単位で確認するための画面である。

借入履歴タブ(一覧画面)の見方

借入履歴タブを開くと、現在または過去の借入ポジションが一覧で表示される。

一覧には、以下の情報が表示される。

  • 銘柄 / 資産・・・借入している暗号資産の名称

  • 数量・・・現在借入中の数量 ※ 借入は負債であるため、数量はマイナス方向の残高として管理される

  • 現在の APY・・・現時点で適用されている借入金利(年利)

  • 累積利息・・・借入開始以降に発生した利息の合計 ※ 借入の場合はマイナス値として表示される

  • 平均 APY(年利)・・・借入期間全体を通じた平均金利

  • 取引日時・・・借入ポジションが発生した日時

「履歴」をタップしたときの画面について

各借入ポジションの履歴をタップすると、その借入ポジションに紐づく詳細なイベント履歴が表示される。

この画面では、以下の情報を確認できる。

  • イベント種別

 ◻︎借入  ◻︎利息

  • 数量

 ◻︎各イベントで増減した数量

  • 累積数量

 ◻︎その時点での借入残高

  • 送金元

 ◻︎利息などの発生元

  • タイムスタンプ

 ◻︎イベントが発生した日時

ここで表示される「利息」は、借入中に時間経過とともに発生した利息が、イベントとして1件ずつ記録されたものである。

借入履歴タブの重要なポイント

  • 借入履歴は返済ごとの取引履歴ではない

  • 借入は1つのポジションとして管理される

  • 利息は、そのポジションに紐づくイベント履歴として積算される

そのため、「借入した瞬間」「時間経過による利息発生」といった流れを、時系列で正確に確認できる画面となっている。

貸出履歴との違い(重要)

  • 貸出履歴:利息は資産が増える方向(プラス)

  • 借入履歴:利息は負債が増える方向(マイナス)

UI上は同じ構造だが、増減の意味は正反対である点に注意が必要である。

2-5-5. 利息タブの見方

利息タブとは

レンディングタブ内の利息では、借入/貸出(Borrow/Lend)によって発生した利息のみを、時系列で一覧表示する。

この画面は、

  • 現在どの資産で

  • どのくらいの利息が

  • どの金利で

  • いつ発生したか

横断的に確認するための履歴ビューである。

利息タブに表示される情報

利息タブでは、以下の項目が表示される。

  • 銘柄 / 資産・・・利息が発生した暗号資産

  • 数量・・・発生した利息の数量 ※貸出:プラス値/借入:マイナス値

  • 注文タイプ・・・利息が発生した元の取引種別 貸出/借入

  • 年率換算金利(APR)・・・利息発生時点で適用されていた年率換算金利

  • 取引日時・・・利息が発生した日時

利息タブの重要な特徴

  • 利息タブには元本の増減(貸出開始・借入開始・返済・引き出し)は表示されない

  • 表示されるのは「利息が発生した」という事実のみ

  • 貸出・借入のどちらの利息も同じ一覧に時系列で表示される

そのため、この画面は「利息の総量・発生頻度・金利の変化」を把握するのに適している。

貸出履歴・借入履歴との違い(非常に重要)

画面

何を見る画面か

貸出履歴

貸出ポジションと、その内部イベント

借入履歴

借入ポジションと、その内部イベント

利息

ポジションを横断した「利息イベントのみ」

利息タブを見るべきケース

利息タブは、次のようなときに確認する。

  • 利息が実際に発生しているか確認したい

  • 借入と貸出の利息が混在している状況を把握したい

  • 金利(APR)の変動を時系列で確認したい

2-6. 全アカウント表示について

左側メニューから「全アカウント」を選択すると、複数のアカウント(Main、Test など)を合算したポートフォリオ全体の状況を確認できる。

全アカウント表示では、以下のような情報を俯瞰できる。

  • 全アカウント合計の資産額

  • 貸出・借入を含めた全体の状態

  • 利息の累積や増加傾向(パフォーマンス)

一方で、全アカウント表示では次の情報は確認できない。

  • 各アカウントごとの出金可否

  • 各貸出の満期日(出金可能日)

  • 個別アカウント単位のロック状況

これらを確認する場合は、必ず対象のアカウント(例:Main)を選択し、レンディングタブを確認する必要がある。

2-7. ポートフォリオページで必ず確認すべきポイント

借入/貸出(Borrow/Lend)を利用している場合、出金前に必ず以下を確認する。

  • 満期日(出金可能日)がいつか

  • 借入(Borrow)が発生していないか

出金できるかどうか、いつ出金できるかは、必ずポートフォリオページを見れば判断できる。

3. 対象資産・対象外の資産について

3-1. Borrow/Lend の対象資産とは

借入/貸出(Borrow/Lend)の対象となる暗号資産は、あらかじめ定められている。 対象資産を入金した場合、その資産は入金と同時に自動レンディング(Auto-Lend)の対象となり、7日間の満期を持つ貸付(ローン)として管理される。

3-2. 対象外の資産を入金した場合の扱い【重要】

借入/貸出の対象外の資産を入金した場合、以下の点に注意が必要である。

  • 自動レンディングは行われない

  • 利息は発生しない

  • 対象外資産については、自動的な返送や処理は行われない

対象外の資産を誤って入金した場合、ユーザー自身が カスタマーサポート([email protected])に連絡する必要がある。

これは特別な例外処理ではなく、多くの暗号資産取引所における「非対応資産の入金時」と同様の運用である。

3-3. UI 表示・確認方法について【重要】

借入/貸出(Borrow/Lend)の対象資産は、レンディングマーケット一覧画面にて確認することができる。この画面では、各暗号資産について以下の情報が表示されている。

  • 貸出年利(Lend APY)

  • 借入年利(Borrow APY)

  • 総貸出額 / 総借入額

  • 利用率

ここに表示されている資産が、その時点で借入/貸出の対象となっている資産である。

一方で、以下の点には注意が必要である。

  • 入金時に「この資産は借入/貸出の対象外です」といった、事前警告や自動通知は表示されない

  • 対象外の資産を入金しても、自動的に返送・拒否される仕組みは存在しない

  • レンディングの対象可否は、市場状況や流動性等により将来的に変更される可能性がある

そのため、入金前には必ずレンディングマーケット一覧画面で、当該資産が Borrow/Lend の対象として表示されているかを確認することが重要である。

4. 入金方法と入金後の挙動

Backpackの借入/貸出(Borrow/Lend)において「どこから・どのように入金され、その後資産がどのように扱われるのか」を、UI の操作起点と仕様の両面から整理する。

4-1. 入金は入金画面から行う

入金は、Exchange 内の入金画面から行う。 入金画面では、以下の入金方法を選択することができる。

  • 暗号資産の入金

  • サブアカウント間の資産移動

  • 法定資産(Banxaを使用したカード入金)

ユーザーが行う基本操作は、入金先アドレスへの送金、または送金元・送金先の指定のみであり、借入/貸出に関する追加設定や事前操作は存在しない。

4-2. サブアカウントへの入金と管理単位の考え方

Backpack では、Main アカウントとは別に複数のサブアカウントを作成し、資産を分離して管理することができる。

サブアカウント間で資産を移動する場合でも、受取側アカウントにとっては「入金」として扱われる。

そのため、

  • 自動レンディングの開始

  • 満期日(出金可能日)の設定

  • 出金可否の判定

はいずれも「どのアカウントに入金されたか」単位で管理される。

ポートフォリオを確認する際や出金判断を行う際は、資産の総額ではなく、必ずアカウント単位の状態を確認する必要がある。

4-3. 暗号資産の入金操作

暗号資産を入金する場合、入金画面で以下を指定する。

  • 入金する暗号資産(例:SOL)

  • ネットワーク(例:Solana)

  • 表示された入金アドレス(QRコードまたは文字列)

指定されたネットワーク以外から送金した場合、資産が正しく反映されない可能性があるため注意が必要である。

【重要:入金時に必ず適用されるルール】

4-4. 入金完了後に自動で行われる処理【重要】

借入/貸出の対象資産が入金された場合、以下の処理がすべて自動的に行われる。

  • ポートフォリオページへの即時反映

  • 自動レンディングの開始

  • 7日間の満期日(出金可能日)の設定

これらは仕様として固定された挙動であり、

  • 手動でレンディングを開始する操作

  • 自動レンディングを無効化する設定

はいずれも存在しない。

ユーザーが追加で行う必要のある操作はなく、入金=自動的に貸付が開始されるという設計になっている。

4-5. 満期日(出金可能日)の管理ルール

入金によって発生した貸付(ローン)は、入金時点を起点として 7日後に満期を迎える。

また、同一アカウント・同一資産について追加入金を行った場合、

  • 既存の貸付と合算される

  • 最後の入金時刻を起点として満期日が再設定される

という挙動となる。

そのため、頻繁に追加入金を行うと、出金可能日が後ろ倒しになる点には注意が必要である。

4-6. 入金後の状態確認方法

入金後の資産状態は、以下の画面から確認できる。

  • ポートフォリオページ

  • ポートフォリオ内の「レンディング」タブ

ここでは、

  • 現在貸出中の資産

  • 借入状況

  • 満期日・出金可否に関する情報

を確認することができる。

「今すぐ出金できるか」「いつ出金できるか」という判断は、必ずポートフォリオページを起点に行う必要がある。

5. レンディングの見方・確認方法

5-1. レンディングの位置づけ

レンディングページは、各暗号資産の「レンディング市場全体の状況」を確認するための参照画面である。

このページに表示されている情報はすべて、

  • 市場全体の貸出・借入状況

  • 金利が決まる仕組み

  • 利用率やリスク構造

を示すものであり、個々のユーザーの資産状態や出金可否を示す画面ではない。

5-2. 貸出・借入情報(サマリー)の見方

5-2-1. このエリアの位置づけ

このエリアは、選択した暗号資産(例:SOL)についてレンディング市場全体の需給バランスを一目で把握するためのサマリー画面である。

ここに表示されている情報はすべて、

  • 個々のユーザーの状況

ではなく

  • その資産のレンディング市場全体の状態

を示している。

5-2-2. 画面構成の考え方(左右の意味)

このサマリーは、左右で明確に役割が分かれている。

  • 左側:貸出側(Lender 側)の状況

  • 右側:借入側(Borrower 側)の状況

この2つを同時に見ることで、市場のバランスを判断するのが正しい読み方である。

5-2-3. 貸出情報(左側)の見方

貸出情報では、以下の項目が表示される。

  • 総残高・・・その資産がレンディングにどれだけ存在しているか

  • 総貸出額・・・現在、実際に借り手に貸し出されている総量

  • 利用可能量・・・まだ借入に使われていない余剰流動性

  • 貸出 APY(年利)・・・現在の市場条件に基づく貸出金利

これらから分かるのは、

  • 流動性に余裕があるか

  • 貸し手にとって魅力的な金利水準か

といった貸出側視点での市場環境である。

5-2-4. 借入情報(右側)の見方

借入情報では、以下の項目が表示される。

  • 総借入額・・・現在、市場でどれだけ借入が発生しているか

  • 借入上限・・・理論上、これ以上借入が増えると市場が逼迫する水準

  • 利用率(Utilization)・・・貸出総額のうち、どれだけが借入に使われているか

  • 借入 APY(年利)・・・現在の市場条件に基づく借入金利

ここからは、

  • 借入需要が強いか弱いか

  • 借りやすい/借りにくい市場か

といった借入側視点での市場環境を読み取る。

5-2-5. このサマリーから分かること

このエリアを見ることで、次の点を判断できる。

  • その資産がどれくらい使われている

  • 借入需要が高く、市場が逼迫しているかどうか

  • なぜ現在の APY 水準になっているのかという背景

つまりこの画面は、金利やモデルを見る前に、市場の温度感を把握するための入口として機能している。

5-2-6. ここでは分からないこと【重要】

一方で、このサマリー画面では次のことは一切判断できない。

  • 自分の資産が現在貸出中かどうか

  • 出金制限(ロック)がかかっているかどうか

  • 満期日(出金可能日)がいつか

そのため、この画面の数値を見て「出金できる/できない」を判断するのは誤りである。

5-2-7. 正しい使い分け(整理)

確認したいこと

見るべき画面

市場全体の状況

レンディング(本サマリー)

金利の決まり方

金利モデル

清算リスク

証拠金モデル

出金可否・満期日

ポートフォリオ

このサマリーは、あくまで「市場の参考情報」として利用する。

5-3. 金利モデル(利息モデル)の見方

5-3-1. 金利モデルとは何か

金利モデル(利息モデル)は、貸出(Lend)および借入(Borrow)の APY(年利)が、どのような条件で決定されているかを視覚的に示すための 市場構造説明用モデル である。

この画面は、

  • なぜ現在の APY になっているのか

  • 利用率が変化すると、金利がどのように動くのか

を理解するためのものであり、自分の利息額や出金可否を直接示す画面ではない。

5-3-2. 表示されている主な項目

この画面では、以下の情報が表示される。

  • 現在の利用率(Current Utilization)・・・現在、貸出総額のうちどの程度が借入に使われているか

  • 最適利用率(Optimal Utilization)・・・市場として最も安定的に機能すると想定されている利用率の水準

  • 調整後利用率・・・スロットルや制御ルールを考慮した後の実効的な利用率

  • 最大利用率(Max Utilization)・・・理論上の上限値

  • 利用率に応じた APY 曲線・・・利用率の上昇に応じて、貸出金利・借入金利がどのように変化するかを示すカーブ

5-3-3. この画面から分かること

金利モデルを見ることで、次の点を理解できる。

  • なぜ今のAPYなのか → 利用率がどの位置にあるかで説明できる

  • なぜ利用率が一定水準を超えると金利が急上昇するのか → 流動性不足を防ぐためのインセンティブ設計である

  • 市場が余裕のある状態か、逼迫している状態か → 利用率が最適水準より低いか、高いかで判断できる

つまりこの画面は、「金利が感覚ではなく、ルールに基づいて決まっている」ことを示すためのUIである。

5-3-4. 利用率と金利の関係(重要)

利用率が低い状態では、

  • 流動性に余裕がある

  • 金利は比較的低く安定する

一方で、利用率が最適利用率を超えると、

  • 流動性が不足し始める

  • 借入金利が急激に上昇する

  • 貸出金利も連動して上昇する

これは、借りすぎを抑制し、貸出を促進するための市場調整メカニズムである。

5-3-5. よくある誤解と注意点

この画面について、特に多い誤解は以下である。

  • 「APY が高い=今すぐ儲かる」という理解

  • 「金利モデル=自分の利息額」という誤認

実際には、

  • 表示されている APY は 市場条件

  • 自分の利息額は、貸出中か/借入中か/どのくらいの時間その状態にあるか

によって決まる

そのため、利息の実績確認は、ポートフォリオページのレンディングタブで行う必要がある。

5-3-6. 他モデルとの役割の違い(整理)

モデル

役割

金利モデル

APY がどう決まるか(市場構造)

証拠金モデル

借入時の清算リスク構造

スロットルモデル

市場過熱時の制御ルール

金利モデルは、「なぜその金利なのか」を説明するための基礎モデルであり、他の2つのモデルの前提条件となっている。

5-4. 証拠金モデル(マージン)の見方

5-4-1. 証拠金モデルとは

証拠金モデル(マージンモデル)は、借入を行った場合に、どの水準で清算リスクが発生するかを可視化するための シミュレーション用モデル画面である。

この画面は、

  • 借入を行う前にリスク構造を理解するため

  • 借入額を増減させた場合の安全余裕を把握するため

に設計されており、現在の借入残高や実際の清算状況を表示する画面ではない。

5-4-2. 表示されている主な項目

この画面では、以下の情報が表示される。

  • あなたの借入額(取引額ベース)・・・想定する借入額(USD換算)

  • IMF(Initial Margin Fraction / 初期証拠金率)・・・借入を開始するために必要な最低限の証拠金水準

  • MMF(Maintenance Margin Fraction / 維持証拠金率)・・・借入を維持するために必要な証拠金水準 この水準を下回ると清算リスクが発生する

  • 最大レバレッジ・・・当該資産で理論上許容される最大の借入倍率

グラフ上では、借入額が増加するにつれて、

  • 必要証拠金がどのように増加するか

  • 清算ラインがどの位置にあるか

を視覚的に確認できる。

5-4-3. この画面から分かること

証拠金モデルから読み取れるのは、次の点である。

  • 借入額を増やした場合、どの時点で証拠金余力が急激に減少するか

  • IMF と MMF の差がどの程度あり、どれくらいの価格変動耐性があるか

  • 借入額とリスクが非線形(加速度的)に増加する構造であること

つまりこの画面は、「どこまで借りると危険か」を事前に把握するための安全確認用UIである。

5-4-4. よくある誤解と注意点【重要】

この画面について、特に注意すべき点は以下である。

  • この画面は、現在の自分の借入状況を示しているわけではない

  • 実際の借入残高・清算可否は、ポートフォリオページの借入中表示で確認する

  • ここに表示される数値は、市場価格・金利・利用率の変化により動的に変わる

そのため、「この画面で安全そうに見えるから大丈夫」と判断するのは誤りであり、実際の借入判断は、ポートフォリオページと併せて行う必要がある。

5-4-5. 他のモデルとの違い(整理)

モデル

役割

金利モデル

APY がどう決まるか(市場構造)

証拠金モデル

借入時の清算リスク構造

スロットルモデル

市場過熱時の制御ルール

5-5. スロットル(Throttle)モデルの見方

5-5-1. スロットルモデルとは

スロットル(Throttle)モデルは、レンディング市場の利用率が過度に上昇した場合に、貸出・借入の増加を段階的に抑制するための制御モデルである。

このモデルは、市場の安定性を維持することを目的としており、金利や証拠金とは異なる第三のリスク管理レイヤーである。

表示される主な項目

この画面では、以下の指標が表示される。

  • 起動閾値・・・スロットル制御が開始される利用率の水準

  • 現在の閾値・・・現在の市場利用率がどの位置にあるか

  • 更新率・・・スロットルがどのペースで調整されるか

  • 時間軸・・・利用率が高止まりした場合の制御の進行イメージ

このモデルが示していること

スロットルモデルが示しているのは、

  • 利用率が高くなりすぎた場合

  • 急激な借入・貸出の集中が起きた場合

に、市場が一気に崩れないよう、システムが段階的に制限をかけるという仕組みである。

5-5-2. ユーザー視点での重要な注意点

この画面について、以下を必ず理解しておく必要がある。

  • スロットルモデルは、自分の資産がロックされているかどうかを示すものではない

  • 出金可否や満期日とは直接関係しない

  • あくまで市場全体の安全装置である

5-5-3. 他のモデルとの違い(整理)

モデル

役割

金利モデル

APY がどう決まるか(市場構造)

証拠金モデル

借入時の清算リスク構造

スロットルモデル

市場過熱時の制御ルール

5-6. レンディングページでは判断できないこと

レンディングページは、各暗号資産の市場全体の状況を確認するための参照画面であり、個々のユーザーの資産状態や出金可否を判断する画面ではない。

そのため、レンディングページ上の情報から、以下の判断を行うことはできない。

  • 自分の資産が現在、実際に貸出中かどうか

  • 出金制限(7日間の満期)が適用されているかどうか

  • 満期日(出金可能日)がいつか

特に注意すべき点として、金利(APY)が表示されていることと、自分の資産が出金できることは無関係であるという点を明確に理解する必要がある。

5-7. 出金判断の正しい手順

自分の資産がいま出金できるかどうか、またはいつ出金できるのかを判断する場合は、必ず以下の手順で確認を行う。

  1. 対象のアカウント(Main / サブアカウント)を選択

  2. ポートフォリオページを開く

  3. レンディングタブ > 貸出中を確認

  4. 表示されている満期日(出金可能日)を確認

出金判断に必要な 一次情報はすべてポートフォリオページに集約されている。

レンディングページはあくまで、市場状況を把握するための参考画面として利用する。

6. 借入(Borrow)の見方・操作方法

6-1. 借入(Borrow)は出金画面から行う

Backpackにおける借入(Borrow)は、専用の借入画面ではなく、出金画面を通じて行う設計となっている。

これは、

  • 借り入れた資産を

  • そのまま外部ウォレット等へ出金できる

という実運用を前提とした構造である。

6-2. 借入の操作手順

借入を行う場合、以下の手順で操作する。

出金画面を開く:

  1. 画面左下の「マージン(Margin)」を有効にする

  2. 数量欄で 現在保有していない暗号資産を選択する

この時点で、画面下部に以下の情報が表示される。

  • 借入可能額

  • 借入を含めた最大出金可能額

  • 適用される借入金利(APY)

6-3. 数量が「利用可能: 0」でも借入できる理由【重要】

出金画面上部の数量が、利用可能: 0」と表示されている場合でも、マージンを有効にすると借入が可能である。

これは以下の理由による。

  • 入金済み資産は自動レンディング中で出金できない

  • しかし、その資産は担保として利用可能

  • その担保価値をもとに、新たな資産を借り入れることができる

つまり、出金できない = 借入もできないではない。

6-4. 借入した資産の扱い

借入(Borrow)によって取得した資産は、

  • 入金による自動レンディングの対象外

  • 7日間の満期(出金制限)の対象外

となる。

そのため、借り入れた資産については即座に出金が可能である。

6-5. 借入と入金資産の違い(整理)

区分

出金制限

自動レンディング

入金した資産

7日間あり

あり

借入した資産

なし

なし

この違いを理解していないと、「出金できない」「仕様がおかしい」と誤解しやすいため注意が必要である。

7. 出金方法と出金制限の考え方

Backpack における「出金できる/できない」の判断基準を整理する。

7-1. 出金できないケース【なぜ出金できないのか】

以下の場合、該当する暗号資産は出金できない。

① 満期日前の同一資産(自動レンディング中)

入金された対象資産は、入金と同時に7日間の満期を持つ貸付(ローン として管理される。

この満期が到来するまでの間、

  • 同一の暗号資産

  • 同一のサブアカウント

においては、出金はできない。

これは「出金制限」ではなく、貸付契約が満期を迎えていないためである。

② 自動レンディングが適用されている状態

借入/貸出では、

  • 自動レンディングを ON / OFF する設定は存在しない

  • 対象資産は常に自動レンディング対象

となっている。

そのため、ユーザーが何も操作していなくても出金できない状態になる点に注意が必要である。

7-2. 出金できるケース【なぜ出金できるのか】

以下の場合は、出金が可能である。

① 満期日(出金可能日)を迎えた資産

7日間の満期を経過した資産は、貸付が終了した状態となり、出金可能となる。

この時点で、

  • 出金

  • 送金

がすべて可能になる。

② 借入(Borrow)によって取得した資産

借入により取得した資産は、

  • 入金による貸付ではない

  • 自動レンディングの対象外

である。

そのため、借入した資産には満期日(出金制限)が存在しない。

結果として、借入直後から即時に出金が可能となる。

③ 別の暗号資産への出金

ある暗号資産(例:SOL)が満期前で出金できない場合でも、

  • その資産を担保に

  • 別の暗号資産(例:USDC)を借り入れた

場合、借り入れた別資産については出金可能である。

7-3. 出金判断の基本原則

出金できるかどうかの判断は、出金画面では行わないという点が最重要である。

正しい判断手順

  1. 対象のアカウント(Main / サブアカウント)を選択

  2. ポートフォリオページを開く

  3. レンディングタブ > 貸出中 を確認

  4. 満期日(出金可能日)を確認

判断の考え方(整理)

  • 出金画面は「操作画面」

  • ポートフォリオページは「判断画面」

出金可否・満期日・貸出状態といった一次情報はすべてポートフォリオページに集約されている。

7-4. よくある誤解(注意)

  • 金利(APY)が表示されている = 出金できる

  • Available が 0 = 借入もできない

  • 出金画面でエラーが出る = 不具合

これらはいずれも誤解であり、原因の多くは「満期前の自動レンディング状態」によるものである。

8. 返済の考え方

Backpack Japan における借入(Borrow)した資産の返済の仕組みと考え方を整理する。

8-1. 借入資産の返済とは

借入(Borrow)によって発生した負債は、返済によって解消することができる。

返済が行われると、

  • 借入残高

  • 利息の発生状況

が更新され、その結果はポートフォリオページおよびレンディングタブに反映される。

8-2. 自動返済の基本仕様

Backpackでは、借入が存在する状態で同一資産を入金した場合、返済は自動で行われる。

自動返済の挙動

  • 借入中の資産(例:USDC)がある

  • 同じ資産(USDC)を入金する

この場合、入金された資産は、自動的に借入の返済に充当される。

ユーザーが 返済ボタンなどを押す必要はない。

8-3. 自動返済が優先される理由

自動返済が優先される理由は、リスク管理とユーザー保護にある。

  • 借入残高を放置すると利息が発生し続ける

  • 市場変動により清算リスクが高まる

そのため、借入が存在する限り、同一資産の入金は「運用」よりも「返済」が優先される。

これはユーザー側で無効化することはできない。

8-4. 自動返済が行われないケース

以下の場合、自動返済は行われない。

① 借入とは異なる資産を入金した場合

例:

  • 借入:USDC

  • 入金:SOL

この場合、SOL は返済には使われない。

② 借入が存在しない場合

借入残高が 0 の場合、入金資産は通常どおり自動レンディングの対象となる。

8-5. 返済後に何が変わるか

返済が進むことで、以下が変化する。

  • 借入残高の減少

  • 発生中の利息の減少

  • 利用可能残高の増加

  • 清算リスクの低下

これらはすべて、ポートフォリオページを起点に確認する。

8-6. よくある誤解(注意)

  • 入金したのに残高が増えない

  • 利息がつかない

  • 資産が勝手に消えた

これらは多くの場合、自動返済によって借入に充当された結果である。

不具合ではなく、仕様である。

8-7. 返済状況の確認方法

返済状況の確認は、以下の順で行う。

  1. 対象アカウント(Main / サブアカウント)を選択

  2. ポートフォリオページを開く

  3. レンディングタブを確認

  4. 借入残高・返済後残高を確認

9. よくある質問(FAQ)

Backpack の借入/貸出に関して実際にユーザーから多く寄せられる疑問点を中心にまとめる。

別途FAQページにもまとめているため、そちらも参考に。

Q1. 満期日(出金可能日)はどこで確認できますか?

ポートフォリオページ内の「レンディング」タブ > 貸出中」 で確認できます。 レンディングページや出金画面では満期日は確認できません。

Q2. なぜ入金した資産が出金できないのですか?

入金された対象資産は、入金と同時に自動レンディング(Auto-Lend) の対象となり、7日間の満期を持つ貸付(ローン)として管理されるためです。 この期間中、該当資産は出金できません。

Q3. 「出金制限」とはロックのことですか?

「ロック」ではなく「満期を持つ貸付」という考え方になります。

  • 入金=貸付が発生

  • 貸付には満期日がある

  • 満期日までは返却(出金)できない

という構造です。

Q4. 追加入金をすると、満期日はどうなりますか?

同一の資産を追加入金した場合、直近の入金時点を起点として満期日が再設定されます。

例:

  • 1月1日:SOL を入金 → 満期日:1月8日

  • 1月5日:SOL を追加入金 → 満期日:1月12日

Q5. 借入した資産も出金制限の対象ですか?

いいえ。

借入(Borrow)によって取得した資産は、満期日による出金制限の対象外です。

そのため、借り入れた資産については即座に出金することが可能です。

Q6. 借入はどこから行いますか?

借入は、出金画面 から行います。

  • 画面左下の「マージン」を有効にする

  • 数量欄で、現在保有していない資産を選択する

すると、借入可能額と適用金利が下の方に表示されます。

Q7. 自動レンディング(Auto-Lend)は無効化できますか?

できません。 自動レンディングは常時有効であり、ユーザーが ON / OFF を切り替える操作は存在しません。

Q8. レンディングページに金利が表示されていますが、出金できますか?

できるとは限りません。 レンディング(Lend)ページは、市場全体の参考情報を表示する画面であり、

  • 出金可否

  • 満期日

を判断する画面ではありません。

出金判断は、必ずポートフォリオページを起点に行ってください。

Q9. 借入がある状態で同じ資産を入金するとどうなりますか?

その入金分は、自動的に借入の返済に充当されます。

ユーザーが手動で返済操作を行うことはありません。

Q10. 入金したのに残高が増えないのはなぜですか?

多くの場合、借入が存在し、自動返済に充当されたからです。

不具合ではなく、仕様による挙動です。

Q11. 対象外の資産を入金してしまった場合はどうなりますか?

借入/貸出の対象外の資産を入金した場合、

  • 自動レンディングは行われません

  • 利息は発生しません

対応については、カスタマーサポート(support@backpack.exchange)への連絡が必要となります。

Q12. 出金できるかどうかは、どこを見れば分かりますか?

以下の順で確認してください。

  1. 対象アカウント(Main / サブアカウント)を選択

  2. ポートフォリオページを開く

  3. レンディングタブ > 貸出中 を確認

  4. 満期日(出金可能日)を確認

Q13. この仕組みは今後変わる可能性はありますか?

はい。

  • 対象資産

  • 金利

  • 運用仕様

は、市場状況や運営方針により将来的に変更される可能性があります。

10. 注意事項・リスク

Backpackの借入/貸出を利用するうえで、事前に理解しておくべき注意点およびリスクについて説明する。

10-1. 金利(APY)は固定ではない

貸出(Lend)および借入(Borrow)に適用される金利(APY)は、市場の需給状況(利用率)に応じて常に変動する。

  • 表示されている APY は、将来を保証するものではない

  • 利用率の上昇により、短時間で大きく変動する場合がある

金利は「確定利回り」ではなく、市場環境に依存する変動値である点に注意が必要である。

10-2. 追加入金による満期日の再設定に注意

同一の暗号資産を追加入金した場合、直近の入金時点を起点として満期日(出金可能日)が再設定される。

そのため、

  • すでに満期が近い資産があっても

  • 追加入金を行うことで

  • 出金可能日が後ろ倒しになる

という挙動が発生する。

「少額の追加入金でも満期日はリセットされる」点には特に注意が必要である。

10-3. 借入(Borrow)には清算リスクが存在する

借入(Borrow)を行った場合、担保価値の変動や借入額の増加により清算(Liquidation)が発生するリスクが存在する。

  • 市場価格の急変

  • 借入額の過度な増加

などにより、担保として預けている資産が自動的に売却される可能性がある。

借入は利便性の高い機能である一方、リスクを伴う行為であることを十分に理解したうえで利用する必要がある。

10-4. UI 表示は「判断材料」であり「保証」ではない

ポートフォリオページやレンディングページに表示される情報は、あくまで現在の状態を示す参考情報である。

  • 表示内容が将来の挙動を保証するものではない

  • UI の見え方だけで出金可否や安全性を判断してはならない

出金判断やリスク判断は、仕様理解を前提として行う必要がある。

10-5. 対象資産・仕様・UI は将来的に変更される可能性がある

以下の項目は、市場状況や運営方針、法規制等により将来的に変更される可能性がある。

  • 借入/貸出の対象資産

  • 金利モデル

  • 出金・借入の仕様

  • UI 表示・文言

最新の情報は、公式アナウンスや規約を必ず確認すること。

10-6. 規約・仕様理解の重要性

Backpackの借入/貸出は、「自動レンディング」「満期管理」「借入と返済の自動処理」といった独自の仕様を持つ。

そのため、

  • 他取引所の感覚

  • 一般的な「ロック」や「ステーキング」のイメージ

で判断すると、誤解や想定外の挙動につながる可能性がある。

利用前には、必ず関連する規約・仕様説明を確認することが重要である。

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